京都・梅小路エリアガイド

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京都・梅小路レポート

知ると面白くなる!梅小路エリア探索

※2016年6月に作成したレポートです。

京都駅の変遷を知る!
今年で140周年!

何気なく利用するけど、実は4 代目の駅舎ってご存知?
梅小路エリアを探検する初回は、京都の玄関口となる「京都駅」の歴史を探ります。

初代京都駅
現在より少し北側にあり、「七条ステンショ」と親しまれた初代駅舎

京都駅が開業したのは、今から約140年前のこと。明治10年2月5日に、神戸から大阪を経て、京都への鉄道駅として誕生。場所は、現在の京都駅から北へ約140mのところにあり、開業日には、明治天皇が行幸されました。盛大な開業式が行われる中、田んぼや畑の中に“レンガ造りのハイカラな駅舎”という風景が、当時の京都人の驚きと興味を誘ったといいます。その後、利用者が増えた京都駅は、大正3年8月15日に2代目の木造駅舎が誕生。この時から駅前広場ができ、南北128m東西522mもの敷地に、ひょうたん池や噴水のある庭園も完成。ルネサンス風の駅舎とともに、大都市の玄関口らしい姿になりました。3代目駅舎は、昭和27年に巨大駅舎として誕生。東京オリンピックが開催された昭和39年には、東京-新大阪間の新幹線が開通し、京都駅の八条口も誕生しました。そして、昭和50年代の中頃から駅舎の建て替えを望む声があがっていたことをきっかけに、平成9年、現在の4代目駅舎が誕生しています。

二代目
ルネサンス風建築様式の2代目駅舎(2階建て)
三代目
鉄筋コンクリート造りの近代的な3代目駅舎。
総工費4億240万円で、2代目駅舎より7倍も大きく、初代から比べると12倍もの大駅舎
現在
「京都は歴史への門である」を設計主旨とし、京都のまちとの連続性を重視して条坊制(碁盤の目)を取り入れた「京都駅ビル」
四千枚ものガラスに覆われた、空を映し出す吹き抜け空間の「アトリウム」。実は、海外のお客様が京都タワーの次に写真を撮る美しさがあるとか・・・。

京都駅「 略年表」

明治7年(1874)
関西地区初の官営鉄道開業 「大阪~神戸」間
明治9年(1876)
大宮通に仮停車場を設置
明治10年(1877)
京都~大阪間開業/ 初代「京都駅駅舎」誕生
明治22年(1889)
東海道線(新橋~神戸間)、全線開通
大正3年(1914)
2代目「京都駅 駅舎」誕生
昭和25年(1950)
駅舎焼失
昭和27年(1952)
3代目「京都駅 駅舎」誕生
昭和39年(1964)
新幹線開通 「京都駅八条口」誕生
昭和62年(1987)
JR発足 民間企業としてスタート
平成9年(1997)
4代目「京都駅 駅舎」誕生

京都のイメージアップにつながる京都駅へ

京の玄関口「京都駅」。約30年前のJR発足時から比べると、現在約2倍の1日平均約39万人※の乗降者数がいます。例えば、奈良線の複線化やホーム拡幅の改良工事、ホームやトイレなどのわかりやすい表示といった利便性や気遣いを心掛けています。 京都水族館や京都鉄道博物館など新文化も京都駅周辺に登場しましたから、ますます快適に利用できる駅として、“おもてなし”を大切に「京都へ行けば何かある」と、思える起点になれば―。これから10年後の京都駅が楽しみです。
※JR西日本管轄内の人数です。

西日本旅客鉄道(株)京都駅長 山本和良さん